健兒の胸に     


      大正八年山口高等学校校歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

 1、健兒の胸に燃ゆる火の
   (あけ)こそ()ゆれ朝ぼらけ
   雲の響に眼醒(めざ)めけむ
   鳳(べん)山の末遠く
   潮なす(いらか)鐵城に
   こもれる理想誰か知る

 2、(ほのか)に匂ふオリーブの
   花は空しく闇に散り
   古き文化は逝きぬれど
   維新の光さし添ひし
   (うま)し國原星澄みて
   柏ぞ(そよ)深緑(ふかみどり)
  
 3、欧亜の天地風なぎて
   平和の角笛(ふえ)の高鳴りに
   躍り出でけむ若き子の
   (ぬか)に閃めく鍬形(くわがた)
   重き使命の征矢(そや)あまた
   (えびら)ゆらぎぬ春夕

 4、坤輿(こんよ)にまとふ荊棘(けいきょく)
   ()ぎて拓くは()が任ぞ
   あゝ東洋の大八洲(おおやしま)
   さやけく負へる正義の名
   ()ぎて守りて我起たん
   三千年の父祖の國