虚空にそそる         

     
       山形高等学校大正十三年記念祭寮歌
 
        
           伴奏:TAKECHANバンド   


1、虚空にそそる仙嶺の   ここ憧憬の丘の上に
  我等が若き日の城よ   惰眠の夢を破れよと
  黎明冴えて鳴る鐘に   正義の旗を翻がへす

2、ああ青春の夢かほり   人生赤きあけぼのに
  若さが築くユートピア  聖者の祈り捧げてし
  明星仰ぎ感激の     遊子の頬の美しさ

3、九十九河原の秋の月   浄き生命の花咲きて
  祝台にゆらぐ銀燭に   熱き血潮のたぎるとき
  劍をとりて舞はんにも  言葉盡きざる歡喜よ

4、ふすまの花の幕影に   君歌はずや躍らずや
  緑酒を盛れる杯を    君と捧げて祝はんに
  太平洋の星屑も     今宵の意氣にきらめかむ

5、人の力の謎を秘す    サハラ砂漠のスヒンクス
  意氣世を蓋ふ道理も   人若きこそほこりなれ
  祝へ新興氣鋭なる    吾等が寮の記念祭