静高遠征歌     


      浦和高等学校寮歌(昭和九年編曲)  

        伴奏:TAKECHANバンド 

1、杜鵑血に鳴く時五月(さつき)
  花橘も打ち香り
  心の駒の勇むかな
  若武者立ちて原頭に
  睥睨するや關八州

2、武藏が春は深うして
  人月花に戯れつ
  歡樂の夢覺めぬ時
  悍馬に當つる鞭一つ
  原頭()くる人や誰れ

3、嗚呼燦爛と()は沈む
  瑤沙が丘の夕まぐれ
  治世に亂を忘れざる
  健兒六百(つど)ひては
  如何なる覇業か成らざらん

4、筑波颪の吹き荒れて
  醜草(しこぐさ)靡く武蔵野に
  今健剛の敵もなし
  ()肉に歎く若武者が
  大擧襲ふや西の國

5、今鎧袖の一觸に
  絢爛の夢に醉ひしれし
  敵を碎かん時は來ぬ
  嗚呼我舞はん勝鬨を
  處は駿河山は富士