應援行進歌 眼にも遙かに     


      大正十五年富山高等学校應援歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

1、眼にも遙かに押し寄せん  鯨波の響きは万軍の
  清き朗らの陣螺の音    君抜けよかし三尺の
  無反りの秋水は呻りしぬ  海の水影に蛟龍も
  潜みて爪を磨ぐものを   吁々鐵腕の鳴る一春秋

2、神に誓ひの酒汲めば    戰雲空に低うして
  躍るは男子の火の血潮   いざ疾く起たん北越の
  天地よ勝たで止む可きや  千古の峰の美き國に
  夢守られたる男子等が   把持する譽れよ覇者の聲

3、よしや鬼神の狂ひ來て   羅刹の群れに集ふとも
  など恐れんや敵の軍    凄愴紅蓮の焔にも
  健兒が意氣は比す可きを  富高の覇氣の立つ所
  猛き命の戰ひに      唯だ揚げしめよ勝の歌