旅愁 月朧々の春の宵     


      台北高等学校昭和七年第七回寮祭歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

 1、月朧々の春の宵    呼吸(いぶき)は淡く檳榔樹
   影仄白き高(どの)に    自治の清水を掬びつゝ
   旅愁(うれひ)を秘めし若人の  語り合ふ日の短きや

 4、時の流れよ悠久よ   梢をゆする秋の音
   殘星しばし瞬きて   興癈移る劍潭(けんたん)
   甍に匂ふ夢の跡    遊子の心感傷(いたま)しむ
   
 5、人生迷路にさまよへる 旅人憩へ古亭原
   七年(なゝとせ)の春淺けれど   自治の()映ゆるおばしまに
   今宵寮祭(まつり)(こう)とりて  憧憬(のぞみ)に高く亂舞(まわ)んかな