煙の末に夕迷ふ


      佐賀高等学校大正十三年度記念祭歌

      伴奏:TAKECHANバンド 

   
   1、煙の末に夕迷ふ     野路の遠近流れ行き
     胸そそのかし赤き雲   魂のごと吹きすぎぬ
     畷を急ぐ猟人の     顔の色人や知る

   2、楠の若樹の葉がくれに  静もりわたる春の宵
     星の黙示にさすらひの  人生の旅を偲びては
     めぐり享る日の感激を  真澄める蒼穹に叫ぶかな

   3、生くる日の幸歌はんと  緑の岸に草をしき
     憧憬つどふ若人が    象徴の菊を記念とて
     額にかざして舞ひにけん 憶ひ出の日を祭れかし