嗚呼萌え出づる     


      大阪高等学校大正十三年野球部々歌

        伴奏:TAKECHANバンド

 1、嗚呼萌え出づる青春よ
   帝塚が台に薫ゆ緑
   若き心の止め難く
   乱舞の血潮躍る時
   聞け翠黛の若人の
   警鐘高き乱打をば
 
 2、巨城は悲し北の方
   むなしく聳えて人もなし
   夏草乱れ茂るとき
   廃墟何をか示すらん
   愛なき業は消え易し
   友よ静かに手をとらん

 5、倒らば倒れグランドに
   蜉蝣の命惜しからじ
   うまいに()れて消ゆよりか
   ボールを抱いて倒るれば
   友の心を我うれば
   将又死すとも幸多し

 7、今青春の消えん時
   汝何をか誇るなる
   痴人の骨や朽ち易し
   いざ年若かの友どちよ
   唯感激に身をゆだね
   永劫(とこよ)の命創造(つく)らずや