かをるや野辺の     


      大阪高等学校大正十三年雙悲恋の譜

        伴奏:TAKECHANバンド


1、かをるや野辺の南瓜花
  羽がひ打かひ舞ひ狂ふ
  雄蝶雌蝶を見守(まも)る時
  思ひはせまる若人の

2、淀の流の夕堤
  落陽(いりひ)をあびて逍遥(さすら)ひし
  去年(こぞ)の初夏偲ぶれば
  逝きて帰らぬ君恋し

6、思はつのる夏の夜に
  彼女(かれ)が住家をもれ聞ゆ
  歌声今はとだえして
  月たヾ虫の音にむせぶ