春日歓燕二部曲     


      新潟高等学校大正十年度記念歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

    饗宴の部

 あくがれてこし丘の上に
 花たらひ囀りみてり
 友くれなゐの幕ひらけ

  うらうらと春の日は
   まろらかにふりそそぐ
  みどり野に若草は
   萌えをどりかがやかし
  高響くほぎうたの
   コーラスははれやかに

 みどり児の生れてふたとせ
 まつり日を五百垣つくり
 友匂はしき盃みたせ

    散宴の部

 盃みちて黄金いろなす
 夕づつも光りそめてき
 友むらさきの幕とぢよ

  ちらちらといさり火は
   いざよひつゆれながら
  ありやなしや朧月
   まどろむか鶯も
  そなれ松風鳴らず
   ほの匂ふしじまかな

 よろこびのうたげは盡きず
 とどまらぬ宵を惜しめど
 友つつましく詩を誦せ