1、佐渡が島山黄昏れて 彩雲なびく空の色 漂ふ鴎夢もまどかに 夕日のかげにうすれゆく ああ若き日はかくしてぞ 音もえ立てず消えゆくか 2、砂丘につづく茱萸の道 夕映ほのめく友の頬 流るる雲に思ひははるか 男の子の胸はをどるなり またたきそめぬ夕星も 三寮の窓灯はあかし 3、ふるさと遠く離れきて 結びも固き友垣に 今宵幾夜の旅寝の夢ぞ 昔ながらの月の色 思ひは同じ一百が 青春の歌あはすなり