1、黎明の孤城に鐘鳴れば 春三月は繚爛の 宴の庭の花筵 榮の命にあこがるる 胡蝶の夢は破られて 多感の遊子いま覚めぬ 2、北海洋に雲低く 東陸地は真闇なり 我等が丘は栄光の 藝術の神を斎く殿堂 永劫の運命をになひては 瞬時もこそつとめなん 3、紫雲の彼方指さして 世の旅人に君告げよ 智恵の果の実る森 若き猟者の住む郷と 塵世の快楽なけれども 真理の美酒は醸さるる