「若人は誠を愛ずる]の歌     


      松本高等学校昭和五年寮歌 

        伴奏:TAKECHANバンド 


     1、若人(わこうど)は誠を()ずる(さが)持てり 春駘蕩(たいとう)とアルプ晴れ
    (あがた)の森の下萠えに     遊子の声は希望(のぞみ)あり
    求真(ぐしん)の心たまゆらも    赤くたぎりし血をばもて
    永久(とわ)に清めてやまざるを  黒きに染みし生活(なりわい)
    道にむれなす妖男(あやしお)の    神にもまがふ若人(わこうど)
    踊らす笛は持たざるを

  2、若人は誠を愛ずる性持てり 秋蕭条(しょうじょう)と草は枯れ
    (あがた)の森の三寮に      若き声のみ()ゆるかな
    (うつし)の世こそ澆季(ぎょうき)にて    ありての人は盲目(めしい)なり
    (はらわた)を焼く美酒(うまざけ)の      味は知れどもはかなきを
    誠は捨てゝ数ならず    不汚血(ふおち)は神のものならば
    神のたのむは我等なるを