雲にうそぶく     


      松本高等学校大正十年寮歌 

        伴奏:TAKECHANバンド 


 2、雲に(うそぶ)く槍穂高     天馬の姿勇ましき
   乗鞍白馬(しろうま)皆友ぞ     もゆる瞳をいかにせむ
   さらばいざ立て若き児よ 両手(もろて)を拡げよぢ登り
   ()の子の力ためし見む  信濃はうれし夏の国

 3、夕べは悲し雲の色    今憧れの目をふせて
   声なき声に物思ふ    若き心を誰かしる
   (やが)ては(すさ)ぶアルペンの  氷の颪雪の風
   むせぶは何ぞ窓の()に  あはれ深くも秋たけぬ

 5、あゝ信州よ山の国    誇は高しアルペンの
   峰に輝く雪を()て    希望(きぼう)は高しいや更に
   さらば歌わむ諸共(もろとも)に   若き血潮のゆくまゝに
   あした夕べの友は山   山は我等の姿なる 

   *テンポは、楽譜どおりの84。実際はもう少し早く、かつ力強く歌っているようです。
    寮歌集の譜も現在歌われているのとは、若干違うようですが、雄大で優美、これまた
    いいですね。
   *1番は、あまり歌われないのでしょうか? 松本高同窓会テープでも省略されております。
    でも、いい歌詞ですので紹介しておきます。takechanは、松本城・天守閣に登りアルプス
    の山々を望み、この歌を高誦してきました。
   
      血は燃えさかる朝ぼらけ    女鳥羽の岸に佇みて
      君よきかずや雪解けを      春は輝くアルペンの
      真白き肌に我が胸に       いざ朗らかに高らかに
      歌ひて行かむ野に満つる    大地の命ふみしめて