誠寮懐古     


      松本高等学校昭和二十一年寮歌 

        伴奏:TAKECHANバンド 


     信濃路はるか旅人の
       瞳も濡れて帰り来ぬ
     古城の苑の秋の日に
       悲哀はふかく流れたり
     あゝ三春は豊けくぞ
       涙はらいて笑みゆかん
     更たけて男の子は寝ず秋の灯に
       物の影すら更たけて凍しきものを
     二十六の宴は更けて炎灯濃く
       白光凄し裸形の男の子
     たゝら踏め玉杯胸に捧ぐれば
       今宵の秋の貧しけど吾こそゆかし
     貧しけど吾が命ぞ愛しかる
       内深くこそ潜みて行かな
         内深くこそ潜みて行かな