あわれ朧朧    


      松江高等学校昭和十七年新々寮歌 

        伴奏:TAKECHANバンド 

 1、あわれ朧朧夜はふけて
   古城に淡し春の月
   菅田ヶ丘や松柏の
   下現世(もとうつせみ)を嘆じては
   丈夫玉杯(ますらおつき)が甘酒の
   香は何処嘯きぬ

 2、夫れ流水は情知らず
   暫し此の世に宿りせば
   奇しき三筋に結ばれて
   共に起き伏す君と我
   相抱いてや眉高く
   毒杯とらんも利は知らじ

 7、紅蓮の大(はい)打ち振れば
   今大鵬の丘離れ
   上蒼蒼を()しつつも
   下慢慢を覆いつつ
   神州(やしま)が正気を発す時
   只暁の陣太鼓