巨浪逆巻く     


      昭和九年高知高等学校寮歌

        伴奏:TAKECHANバンド

1、巨浪逆巻くわだつみに
  時移ろひて幾春ぞ
  花紅に燃えをれど
  凋落裡に秘むかな

2、仰げば高き白雲の
  遙けき理想、混濁の
  世はさらばあれ、満身に
  たぎる血潮を誰か知る

3、夏草茂る其の上の
  城の高處に佇みて
  海をのぞめば永久の
  詩聖の言に涙湧く

6、三千の書は捨つるとも
  赤き心を捨つべきや
  聞け狂風の吹き荒ぶ
  あゝ飄々と吹き荒ぶ

7、今南溟の暁を
  告げて高鳴る鐘の音に
  破邪顯正の響あり
  強き自由の響あり