讃酒歌 紫淡く水むせぶ    


      広島高等学校大正十四年寮歌
        伴奏:TAKECHANバンド 



 1、紫淡く水むせぶ
   三篠川辺の曙よ
   遠き思を胸に秘め
   踊れツライン水むせぶ

 2、宇品湾頭雲遙か
   踊るオールの輝きよ
   感激深き若き日を
   歌へツライン雲遙か

 4、月清き影花薫る
   あゝ廣陵の夢醒めて
   逍遥(さまよ)ふ原に鯉の城
   泣けよツライン花薫る


       *「ツライン」とは、two lines 即ち「白線2条」のことでしょう。
        「ツラインズ」などと野暮なことは言わない。
       *作曲者楠木 保は、他に「銀燭揺らぐ」「さヾれを洗ふ」「遠征歌 征旅遠く」
        「應援歌 紫こむる廣陵に」を作曲しています。広島高寮歌を代表する作曲者です。
        昭和20年春、応召し、同8月9日広島の地で原爆投下に遭い、爆死しております。
        この偉大な寮歌大先輩の御魂に衷心から哀悼の意を表します。

       *ちなみに3番の歌詞は、次のとおり。

         星泣く空に月斜め
         皆実ヶ原のエリジューム
         木の葉秘かにさゝやけり
         恋せツライン月斜め