序歌 春姫山の     


      姫路高等学校大正十三年度景福寺時代第一回寮歌

        伴奏:TAKECHANバンド

       1、春姫山の花の色
     霞の彼方とこしへに
     消えぬ理想の影宿し
     立てり我等が白鷺城

   2、夏大灘(おなだ)にかげろひて
     高ワしゆく藥師山
     集ひかたらふ白陵の
     若き誇りを君見ずや

   3、歴史は遠し豊公の
     殘せし跡を物語る
     白鷺城原月冴えて
     訪ふ雁の聲さびし

   4、書冩颪の寒くして
     銀河の遠く流るとき
     風蕭蕭(しょうしょう)の夜は更けて
     ああ易水の夢の跡

   5、自治協同の旗の下
     獨立不羈を大呼せよ
     濁りにしまぬ(はちすば)
     姫山(きざん)の北にそそりたて


           *一番の「姫山」は「ひめやま」だが、5番の「姫山」は「きざん」と詠む。