別離の歌 時春秋に     


      姫路高等学校昭和二年度寮歌

        伴奏:TAKECHANバンド

     1、時春秋(しゅんじゅう)にうつろひて
     三年(みとせ)は過ぎぬ今は早
     別れ去る日の近づきて
     胸の憂ひもさはなれば
     うるはしかりし夢の世に
     嗚呼今一度(ひとたび)かへらばや

   2、新草(にいくさ)萌えて陽炎の
     立つたけなはの春の野を
     感激(おもひ)にもゆる歌高く
     さまよひゆきしその(かみ)
     若き生命の一片(ひとひら)
     さあれ静かに()れゆきぬ

   5、久遠の泉求めつつ
     今一群(ひとむれ)の旅人は
     遙けき行手さして行く
     嗚呼白陵よ我が友よ
     別れの歎き(たま)にしむ
     二十(はたち)の歳よああかへれ