惜別歌 春洛陽の花霞    


      昭和十五年広島高等学校
        伴奏:TAKECHANバンド 



1、春洛陽の花霞        散りて惜しまぬ青春の
  緑の子らが掻き鳴らす    三弦の音に照り添ふる
  純白き生命の友情は     今宵訣別の琥珀酒

3、されど去りゆく影見てか   驕りの袖に涙あり
  そは一酔に旅の子の     過ぎにし生活偲びてか
  悒愁の谷霧晴れず      一曲侘びし想夫憐

6、さあれ劫初の蒼穹に鳴る   時劫の歩み一瞬時
  離別を告ぐる暁鐘に     嗚呼若き血や瑠璃の水
  酌む傷心の遊子らが     猶も友呼ぶ「惜別歌」