紫こむる    


      福岡高等学校大正十三年寮歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

 1、紫こむる凌晨に      今暁星の影ゆれて
   新潮たかく香るとこ    赤一輪の影させば
   創生の子よ若人の     血潮は流る黎明の海

 2、朔風荒ぶ蒼窿に      隕石青く尾を引きて
   妖冥こむる寂空を     銀白光の貫けば
   無限の啓示閃きて     霊気はせまる若き胸

 3、夕麗もゆる林巒に     桃源の春いま暮れぬ
   弧霞むらさきにたなびきて
 落暉の黙示輝けば
   今生ひ立てる鵬雛の    胸に五彩の夢匂ふ

 4、星戦慄きて冴ゆる宵    流れて生まる玄海の
   千古の流れ汪洋と     夕潮高く遠鳴れば
   雄叫び若き水先きの    生命の弦はとも鳴れり