山紫に     


      第二高等学校明治四十年明善寮々歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

 1、山紫に水清き
     郷は名に負ふ五城楼
   向上の主義自治の制
     高き理想を胸にして
   健児一つに睦み合ふ
     明善の寮我がすみ家

 2、流れてやまぬ広瀬川
     朝な夕なの我が教
   ほとゝぎす鳴く青葉山
     緑はかへぬ我が操
   宮城の萩の露に照る
     月を鏡の我が心


 3、向ふ愛宕の丘の上
     遠くながむる海原の
   広き深きに学ばずや
     玲瓏高き大空の
   果なきはてに行く雲を
     望みの翼と観ぜずや

 4、孤灯の下のはげみには
     すぐれし世々の跡慕ひ
   いろりの縁の団欒には
     嬉しき友のなさけ汲む
   愛と望みと光との
     宿明善の寮さきく