南下軍の歌 啻に血を盛る     


      明治四十年第四高等学校応援歌

        伴奏:TAKECHANバンド 

1、 啻に血を盛る瓶ならば
   五尺の男児要なきも
   高打つ心臓の陣太鼓
   霊の響を伝へつゝ
   不滅の真理戦闘に
   進めと鳴るを如何にせん

2、 嵐狂へば雪降れば
   いよゝ燃えたつ意気の火に
   血は逆捲きて溢れきて
   陣鼓響きて北海の
   「健児髀肉を嘆ぜしが」
   遂に南下の時到る

3、 花は御室か嵐山
   人三春の行楽に
   現もあらで迷ふ時
   西洛陽の薄霞
   霞にまがふ砂煙
   蹴立てゝ進む南下軍

4、 平和はいづれ偸安の
   秒時の夢に憧るゝ
   「痴人始めてよく説かん」
   丈夫武夫は今日の春
   花よりもなほ華かに
   輝く戦功立てんかな