第七高等学校大正四年第十四回紀念祭歌
伴奏:TAKECHANバンド
1、北辰斜にさすところ
大瀛の水洋々乎
春花かをる神州の
正気はこもる白鶴城
芳英とわにくちせねば
歴史も古りぬ四百年
2、紫さむる黎明の
静けき波に星かぞへ
荒涼の気に咽ぶとき
微吟消え行くさつまがた
不屈の色もおごそかに
東火をはく櫻島
3、悲歌に耳藉す人もなく
沈み濁れる末の世の
驂鸞の夢よそにして
疾風迅雨に色さびし
古城の風に嘯ける
健児七百意気高し
4、南の翼この郷に
三とせとどまる鵬の影
行途は萬里雲わきて
雄図もゆる天つ日や
かどでの昔叫びにし
理想の空に長躯せん
5、あゝ若き日の光栄は
ことし十四の記念祭
祝ふもうれし向上の
旅の衣に散りかゝる
楠の下露清らけく
けふ南明の秋にして