1、つくしの野辺の春浅み 宰府の宮は月おぼろ ひとりありきにしのびよる 梅の香のくしきかな 2、多田羅浜辺の秋更けて 西戸岬に鴎飛ぶ 君歌はずやほがらかに 瑞穂が丘の懐ひ出を 3、夕陽うすづき玄海の とりでの跡を訪れて 遠く瑞穂の友の上に 幸多かれと祈るかな 4、千代の松原砂白く 北玄海に風すさび 波涛を越えて輝ける 久遠の光見ずや君