つくしの野辺   

    大正十四年度第八高等学校九州帝大白砂會寄贈歌 

                 
 演奏:TAKECHANバンド


1、つくしの野辺の春浅み      宰府の宮は月おぼろ
  ひとりありきにしのびよる    梅の香のくしきかな

2、多田羅浜辺の秋更けて      西戸岬に鴎飛ぶ
  君歌はずやほがらかに      瑞穂が丘の懐ひ出を

3、夕陽うすづき玄海の       とりでの跡を訪れて
  遠く瑞穂の友の上に       幸多かれと祈るかな
  
4、千代の松原砂白く        北玄海に風すさび
  波涛を越えて輝ける       久遠の光見ずや君