かの山越えて   

    昭和五年度第八高等学校寮歌 

                 
 演奏:TAKECHANバンド


1、かの山越えて旅行かば
  真の泉湧き出でて
  智慧の果実のなるとしぞ
  その森求めてひとすぢに
  溢るる希望止みがたく
  我が世の旅にいでたちし

2、旅行くままに人の世の
  若き春日は訪ひぬ
  物みな春の装ひに
  行く道すがら息らひし
  微風薫ふ木のまかげ
  泉あふれて止まらず

3、げに人生のオアシスと
  同じ想ひに集ひ来る
  若き血潮の胸と胸
  うるほふままに高なりて
  いかでか堪えんその力
  つきせぬ生を歌ひしか

*この寮歌には、二つの譜あり。私の演奏譜は一般的ではないが、私自身は好きである。