カンナ一輪     

     大正十一年度第八高等学校 寮歌 
            
伴奏:TAKECHANバンド    
      

1、カンナ一輪血に咲きて     若き心はきはまりぬ
  草間に露の玉光り       木の間に秋の風吹けば
  吾が瑞陵の若人よ       胸を開きて歌はずや

4、秋はすべてを訪れて      秋はすべてをとざしけり
  無言の哀歌一陣の       風にゆられて消えて行く
  凋落の葉を眺めつつ      歌はずや君秋の歌
  
5、白檀の雲空を飛び       木犀の花地に布きて
  秋まだ淺き瑞陵に       黄昏の色せまり來ぬ
  やがてまたたく明星に     久遠ののぞみ歌はずや