大正五年度第八高等学校寮歌
伴奏:TAKECHANバンド
1、 伊吹おろしの雪消えて 木曽の流れに囁けば
光に満てる国原の 春永劫に薫るかな
2、 夕陽あふれて草萌る 瑞穂が丘に佇めば
零れ地に咲く花菜にも うら若き子は涙する
3、 見よソロモンの栄耀も 野の白百合に及かざるを
路傍の花にゆき暮れて はてなき夢の姿かな
4、 花に滴る日の水沫 命の啓示を語るとき
希望に滾ぎる若き頬を はるかに星はてらすなり
5、 神秘の闇のおとづれに いつしか寮の灯火は
瞬きそめてわれを待つ 地上の夢よいざさらば
6、 杳靄融けし丘の上に いづこともなく春をよぶ
歌やすらかにながれ來る 紺青の月影濃けれ