光のどけき   

    大正六年度第八高等学校寮歌 

                 
 演奏:TAKECHANバンド


1、光のどけき春の日を   静こころなく花の散る
  校庭の樹蔭に佇みて   行方もしらぬ白雲に
  遠き思を托しつつ    君は語りぬその抱負    
  われは叫びぬ我が思ひ  心の血潮わくままに

2、陰雲暗き五月雨に    寮の灯のかげあはく
  人寂寥を喞つとき    啓示すが如く血になきて
  杜鵑一聲去りゆけば   怪しうも血潮をどりきて
  くらき灯をかきあげつ  文をよみけり君と我れ

5、詩人は我に語りにき   實に人生は旅にして
  われ等は路ゆく旅人と  わが友若き旅人よ
  忘るる勿れ丘の日を   われ等の旅のつくるまで
  長き旅路のひとときを  君と憩ひし丘の日を