1、夕陽直射す波の上に 銀魚頻に跳る時 秋なかば也薩摩潟 自治の旗手の翻る 下に集ふや若人が 着つゝなれにし旅衣 かたみに結べ友と友 遠き行手は慰まむ 2、名もゆかしきよ鶴丸の まどかに結ぶ草の露 薩摩隼人が夢の跡 若き心の痛ましや 思も頻る欄干に 仰げば北斗さゆらぎて 振るふ梢に樟の葉は 無韻の哀歌奏でぬ