1、潮の香高し東溟の 草軟らかき波の上 黄昏れ初むる島影に 消え行く雲を眺めては 楽しき春の夢淡く 紅きは人の心なり 2、昔偲ばゞグリースの 宮居の趾に涙あり ローマにかゝる月影は 廃墟の怨語るとも 若き命の力得し 我等に永久の光あり