1、春の流はまだあさく 草木のゆめはかたけれど
希望の光みなぎりて 今六稜の丘の上
桂の冠かゝげつゝ 御神しづかに天降らむ
2、狂風すごくふきすさみ 荒波高くよせ来り
魔軍の群のおそふとも 厳たる三つの城に拠り
節操を固く守りつゝ 篭れる友よいまいかに
3、野路の村雨それならで そこに三年の春秋を
送り迎へて来しわれら 時折ふしのうつるにも
まづ思ひやる故郷は いかにぞ友はいかにぞと
4、あゝわが友よクローバの 花咲く庭もなつかしく
そよ風吹けばアカシヤの あまき花の香たち迷ふ
木の下かげもわすられず 思ひでふかき夢多し
5、今日なつかしき故郷は 吾はらからのよろこびの
あふれし歌にどよむらむ 我等はこゝにまどゐして
母校の春をしのびつゝ はるかに祝ふ記念祭