1、低く乱るゝ大阿蘇の 煙にまじる初霰 覇剣の鞘を抜き払ひ 起てば心の躍るかな 2、太刀にまつはる思ひ出の 常勝の栄偲びては 生命のむた守るべく 共臥の苦楚を何言はむ 4、色くれなやむ落日に 伝説しげき済美館 古人の功偲ぶれば 天飄剣に寒き哉 7、又繰り返す勝鬨の 高楼月に梅薫り 旗の影酌む玉杯や 美酒の面に笑ゆらぐ