1、易水流れ寒うして 曠原草は枯れはてぬ 見よや龍南龍は臥し 鉄腕撫する健児あり 2、西海月の清むところ 武夫原頭に書を抱いて 鳴かず飛ばずにこゝ暫し 鼓空の翼養はん 3、仰がば蘇峯ふさば画津 我眼に見じな濁と汚と 歌はば人を醒ますべく 泣かば熱涙色も濃く 4、羽色そろはぬ大鵬の 胸の思にたぐへつゝ 青春夢も幸はあり 通ふもゆかし告天歌