1、ボルガの水に陽は落ちて 陰府に迷ふか一億の 民の血潮に革命の あかねの旗の火と燃えて 万里緑の野を照らす 烽火はあかし西の空 2、バビロン焼けて水紅く 羅馬滅びて二千年 金字の塔に落つる陽を 眺めて遠き感慨や 黒潮めぐるひんがしの 憂は長き夜の眠 3、高き理想にあこがれて 花と薫りて逝く春の 三とせの夢を結ばんと 緑色濃きオリーブの 葉蔭慕ひし若人が 胸うつ時の潮かな