(序)憧憬湛ふ青春の 甕に溢るゝさみどりの あえかに若き美酒に わなゝき躍る魂の鳥 みよ輝やかの眸あげて たゞたまゆらをひた酔ひぬ (夢)日はほがらかに金峯の 眉美しき広野原 白川低うせゝらぎて 岸に小草の息吹せば 歌ひ倦みし若人の 夢まどかなる敷寝かな