去寮之賦 紅散りし         

       昭和十年第四高等学校寮歌            
                        
             
伴奏:TAKECHANバンド


1、紅散りし草に寝ね    流るゝ雲のうつろひに
  若き歎きのあるものを  酔はぬ緑酒の杯とりて
  受る残んの花片に    逝く春惜しみ吾は泣く

2、淡き憂ひの漂へる    緑の丘に吾立てば
  夕日砕くる岸の波    友の語らひ今のせて
  七つの星の輝ける    理想の海へ流れゆく

4、幾年春は巡るとも    美しかりしその夢は
  今日の集ひに洩れ出でゝ 何時か結ばんこの胸に
  別れ去りゆく人の子よ  あゝ忘れめや丘の日を