1、紅散りし草に寝ね 流るゝ雲のうつろひに 若き歎きのあるものを 酔はぬ緑酒の杯とりて 受る残んの花片に 逝く春惜しみ吾は泣く 2、淡き憂ひの漂へる 緑の丘に吾立てば 夕日砕くる岸の波 友の語らひ今のせて 七つの星の輝ける 理想の海へ流れゆく 4、幾年春は巡るとも 美しかりしその夢は 今日の集ひに洩れ出でゝ 何時か結ばんこの胸に 別れ去りゆく人の子よ あゝ忘れめや丘の日を