1、嗚呼伝統の花も濃き 北の古城に春すぎて 残んの雪は消えやれど 融くるに術なき怨恨の 焔と燃ゆる若き児の 鮮血何ぞ黙すべき 3、今日北溟の霧晴れて 一翼南下の時来る 仙石原頭星月夜 陣鼓はためき火を吐きて 紅旒狂ひ炬火ゆるぎ いざや進まん南下軍 4、矛を収めて地に伏する 弱者の屯低く見て 喜び上る美酒の 玉盃闇に華と舞ひ 伊吹の彼方雲分けて 北斗躍るよ暁の空