散りにし花は     

     昭和十五年第二高等学校 明善寮創立三十四週年記念祭々歌 
            
伴奏:TAKECHANバンド     

1、散りにし花は幻か       わが若き日の夢なるか
  友よ憂の根を秘めつ      すぎ行く春を惜まなむ

2、永遠の命を慕ひつつ      朝霧こむるみちのくに
  清き流れを訪ひくれば     光たゆとふ夏の空
  
3、あゝむせび泣く小夜嵐     野末の露に乱る穂に
  有情の遊子さすらひの      心し思ふ秋のくれ

4、時じく降れる雪の夜に     わが魂は神のなす
  しじまの中にさまよひて    求めし声よ今いづこ
  
5、苦く悲しく寂しかり      三年なりしが移ろひの
  時の丘辺に佇めば       わが思ひでは美しき

6、望あこがれいだきつゝ     この天地に涙つゝ
  あゝ逍遥に過ぎし身ぞ     わが青春の姿なれ