1、旅する心筆寒く 俳聖泣きし陸奥の 強き歩みに憧憬れて 辿り聚ひし若人が かたみの心喜びつ 十有八の年を經ぬ 3、才は芭蕉に出でずとも ゆかしき自然の寂を知り 愁を抱きていそしめる 若き心はさながらに 聖き泉に慕ひよる まづしき魚の想なり 5、青葉の笛は朗々と 菊にもたぐふ操の音 君見よ秋の夜は白く 月に臺を守らせて 今日誕生のよろこびに 壽ぐ寮の記念祭