かじかみの       

    二高寮歌ファン・矢野兄のリクエスト
     
昭和二十一年十二月第二高等学校明善寮第四十週年記念祭々歌

        伴奏:TAKECHANバンド    


1、かじかみの疎林を抜けて   星屑冴ゆる三神峯に上れば
  篝火は赤く耀よひ      わが寮は祭りなりとや
  誰が笛ぞしゞまに濡れて   三つ年の懐想果なし

2、たまきはる命哀しも     ひたぶるに憧れ來し道
  踏み分けし高嶺の花や    さまよひし壊滅の谷や
  うら若き旅すがらかも    しかすがに夢よ幻

3、遍歴はされどたまゆら    叩かなば開かるものを
  彼方なる光芒凝視て     いざさらばわれもうたはな
  胸底に玉なす調べを     濁り世は耳かさずとも

4、寂びたけぬ魂の故郷     四十年をいよゝまさきく
  今宵もぞ記念の宴と     すこやかに貴くあれな
  暫時の別盃乾すとも     何時の日か回歸來むもの