1、嗚呼扁舟に棹さして 仰ぎし北斗胸に秘め
世々のせゝらぎ泡沫と 蘭竡謔閧ト一條に
清き流に歌乗せつ 纜解きて二十七
2、今七州に秋充ちて 月天心に懸る時
南に帰る雁に 寄せなん胸の我憂思
其の憂思こそ若き日の 高き香と匂ふなれ
3、真理の道に瞬間も 蜂の励みといそしめる
宇宙の神秘のときめきに 双眸輝き双頬熱し
文の林に分け入れる 我等の矜誰か知る
4、心の宿の宮城野の 萩手折りてし友垣よ
夫れ雄大か剛健か 自治明善に聚ひては
君と我れとは同魂 廻るや三歳春と秋
5、玉杯挙ぐる高楼に 白露影さす古りし宿
心の琴の糸も張り 声高らかに奏づれば
など君立ちて舞はざるや 今宵祝はん記念祭