青葉山 尚志會々歌       

    
        
明治三十六年五月三日第二高等学校

        伴奏:TAKECHANバンド    


1、青葉山萬古にしげく    広瀬川千歳清し
  靈美の氣其精凝りて    尚志會こゝに起りぬ
  ゆたかなる望の光     おのづから異彩を放つ
  偉なるかな自然の寵兒   只獨り天賚を占む

2、宮城の野東北に盡き    大瀛の灣なす所
  見よそこに天下の絶美   名にしおふ松が浦島
  朝風にオールを取りて   波の間をボートに切れば
  塵の世の汚れはうせて   身も魂も清くさわやか

3、世の常の榮かあらず    名かあらず黄金かあらず
  我黨の尚ぶ所       何かそも唯志
  天にして移らぬ北斗    地にして動かぬ巖
  ますらをの是ぞ鏡と    雄々しくも自ら任ず

4、まがつひの蹄の塵に    常やみと世はなりぬとも
  手に持てり正義の劍    この城をやは犯させむ
  山河あり我等の(が)固め 尚志あり我等の(が)しるべ
  蜂章旗いざ押し立ゝて   諸共に歩武を進めむ