2000-1-27発表
新型キャブレター採用、軽量化技術投入などでスポーティな走りを具現化 ヤマハスポーツ「XJR1300」発売について |
ヤマハ発動機(株)は、空冷ネイキッド最大排気量モデル、ヤマハスポーツ「XJR1300」についてモデルチェンジを行ない3月1日より発売します。
主な変更点は、@好レスポンスを生む軽量BSRキャブレターの新採用、Aスポーティな運動性能を実現する超軽量新作ホイール採用と各部軽量設計による8kgの重量低減、B新設計小型軽量ブレーキ採用、C優れた足つき性と快適な乗り心地を両立させる新TPワイラックスシートの採用などで、これらの効果でスポーティな走行性と市街地走行の快適性を向上させました。
なお排ガス浄化システム"エア・インダクション・システム"を採用して排出ガス浄化を図り、二輪車排出ガス規制に適合させました。
ヤマハスポーツ『XJR1300』
<名 称> | ヤマハスポーツ『XJR1300』 |
<発 売 日> | 2000年3月1日 |
<販売計画> | 3,000台(年間・国内) |
<商品の概要>
国内のビッグスポーツ(401cc以上)は'96年の免許改正を契機に急成長し、年間6万台規模の市場となっています。(逆輸入、輸入モデルを含む)
'98年デビューした「XJR1300」は、空冷ネイキッド最大排気量モデルとして高い評価を得ています。大排気量ならではのトルク感溢れるエンジン特性と、軽快なハンドリング、迫力の外観デザインなどが支持を集める理由となっています。
今回発売の新「XJR1300」は、エンジン関連から足回りまで随所に最新の軽量化技術を投入し、8kgの軽量化(このうち6kgがバネ下重量の低減)を達成し"スポーティな走行性"及び"市街地走行性"を向上しました。
<主な変更点と特徴>
■優れたドライバビリティーを実現する新BSRキャブレター
軽量小型設計の新BSR37oキャブレターを採用しました。キャブ本体は従来の3.7kg→2.7kgと1kg軽量化を達成しました。軽量樹脂ピストンの採用などでレスポンスが向上しました。
■スポーティな走りを具現化するバネ下重量の低減(バネ下重量6kgを含め車体重量8kgを低減)
新作軽量ホイールなど、随所に軽量パーツを新たに投入して車両重量8kg軽減を達成しました。特にこの軽量化のうち6kgを、運動性能に直結するバネ下重量の低減として達成した点が特徴です。
■小型・軽量の新採用ブレーキ
軽量コンパクトな新型ブレーキを前後に採用しました。パッドには耐熱性に優れ摩擦係数低下の少ない焼結パッドを採用しました。これらの相乗効果により、フロントには小径298oディスク(従来モデルは320o)採用で軽量化を図りながらも、従来同等以上の優れたブレーキ性能を生み出しました。(MOS=Motorcycle
Caliper of Sumitomo)
■軽量で乗り心地の良いTPワイラックスシート
軽量TPワイラックス採用の新型シートを採用しました。衝撃吸収材性と優れたフィット性で好評のワイラックスシートの基本はそのまま継承し、内部のワイラックス材を従来の熱硬化タイプから形状自由度が高い熱可塑タイプに変更し、軽量化を図ると同時に全長で4cm長く配置して、ライディングポジションの自由度を拡大。また新作サイドカバー及び新作フュエルタンクとの相乗効果で、優れた足着き性を実現しています。
■その他の変更点と特徴
その他、@新デザインの軽量リアフートレストブラケット、Aハンドルロック両側化、Bブレーキ&クラッチレバー5段階調整(従来は4段階)、Cライディングポジション最適化、D前フラッシャーにポジションランプ(位置表示灯)追加、Eブリヂストン新パターンタイヤなどを採用しました。
ヤマハスポーツ『XJR1300』主要諸元 |
型式/エンジン型式 | BC-RP03J/P501E |
全長×全幅×全高 シート高 軸間距離 最低地上高 乾燥重量/装備重量 |
2,175mm×780mm×1,115mm 775mm 1,500mm 120mm 222kg/245kg |
補装平坦路燃費 | 26.0km/L(60km/h) |
原動機種類 気筒数配列 総排気量 内径×行程 圧縮比 |
空冷4サイクルDOHC4バルブ 並列4気筒 1250cm3 79.0mm×63.8mm 9.7:1 |
最大出力 | 74kW(100 PS)/8,000rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0 kgf・m) /6,500rpm |
始動方式 潤滑方式 エンジンオイル容量 燃料タンク容量 キャブレター形式 点火方式 バッテリー種類 |
セル式 強制圧送ウエットサンプ 4.2 L 21L BSR37×4 トランジスタ式 12V、12AH(10H)/GT14B-4(MF) |
1次減速比/2次減速比 クラッチ形式 変速機形式 変速比 フレーム形式 キャスター/トレール タイヤサイズ (前/後) ブレーキ形式 (前/後) 懸架方式 (前/後) ヘッドライト |
1.750/2.235 湿式多板ダイヤフラムスプリング 常時噛合式前進5段リターン 1速2.857 2速2.000 3速1.571 4速1.292 5速1.115 ダブルクレードル 25°30′/100mm 120/70ZR17(58W)/180/55ZR17(73W) 油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク テレスコピック/スイングアーム 12V、60W/55W×1 ハロゲンバルブ |
YAMAHAニュースリリースより一部引用しました。
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