分類 | 鳥脚類 アンキロポレクシア イグアノドンティア ハドロサウルス科 ハドロサウルス亜科 |
生息年代 | 白亜紀後期カンパニアン期(約8300万年前〜7400万年前) |
生息地域 | 中国 山東省 |
体長/体重 | 15m〜17m |
食性 | 草食 |
(写真は岐阜メモリアルセンターのもの)
【シャントンゴサウルス写真館】
学研「恐竜骨格図集」G・ポール著より
シャントンゴサウルス全身骨格図
比較的長い前脚、大きな下あご、腰から尾かけての部分が突起により帆のようになっているシャントンゴサウルスの特長がよく分かる。
チョコラザウルス第4シリーズのシャントンゴサウルス。このフィギュアのように普段は4本足で生活していた。
他の恐竜との大きさの比較。
オウラノサウルスやパキケファロサウルスと比較するといかに大きいかが分かる。
「THE SPECUILATIVE DINOSAUR PROJECT」より、
ネオハドロサウルス類シャンバラ。
シャントンゴサウルスが白亜紀以降も生き延びたら左図のような生物に進化したと考えられる。
【参考:アジアのハドロサウルス類】
バクトロサウルス。
約8000万年前に中央アジア、モンゴル、内モンゴルに生息。外見はイグアノドンに似ているが歯はハドロサウルス類特有のおろし金状である。またとさかはないものの鼻の穴の構造が複雑であったり、腰の骨の形が北米のとさかを持つハドロサウルス類ランベオサウルス亜科のものに近いという特長がある。
サウロロフス。
アジアの代表的ハドロサウルス類である。骨でできたとさかがあるが、彼らはハドロサウルス亜科に属する恐竜である。モンゴルの代表的恐竜で、約7400万年前〜7000万年前に生息していた。ちなみにタルボサウルスは同時代の恐竜であり、同じ場所からも化石が見つかっている。かれらは喰う喰われるの関係にあったのだろう。写真はロシア科学アカデミーのもの、体長は12mとかなり大きい。
またサウロロフスは北米でも化石が見つかっており、北極圏(当時のベーリン地峡=アラスカ)を通じてハドロサウルス類が広範囲に移動していたことが伺える。
チンタオサウルス
これも特徴的なとさかがあるがハドロサウルス亜科の恐竜である。シャントウゴサウルスと同時代同地域に生息した。
特徴的なとさかであるが用途はよく分かっていない。一時期、べつなハドロサウルス類の化石が偶然このような形になったのではという説があったが、詳細な再調査の結果このとさかはチンタオサウルス固有の特徴であることが判明した。
ニッポノサウルス。
旧大日本帝国の植民地だったサハリンで発掘されたランベオサウルス亜科の恐竜。生息時代は約8700万年前。写真は発見された標本を元に復元された国立科学博物館の骨格。大きさは3m程度で、子供の化石ではないかと考えられている。成長すれば北米のヒパクロサウルスやコリトサウルスに近い姿になったかも知れない。また生息年代から北米で繁栄したランベオサウルス亜科の起源がアジアであることも考えられる
(参考)ヒパクロサウルス成体全身骨格。
カルロノサウルス。
6500万年前、白亜紀最末期に満州に生息。外見は北米のパラサウロロフスにそっくりだがこちらのほうがやや後の時代まで生きていた。バクトロサウルスやニッポノサウルスなどの化石記録も含めてみると、北米固有とおもわれていたランベオサウルス亜科は、アジアでうまれ、アジアでも白亜紀の最末期まで繁栄したことがうかがえる。
また、サウロロフスがアジア北米双方に生息し、ヒパクロサウルス=ニッポノサウルス、パラサウロロフス=カルロノサウルスというよく似た恐竜が見つかるなど、白亜紀後期北極圏を通じてハドロサウルス類はかなり頻繁にアジアと北米をまたがった移動をしていたことがうかがえる。
(図版は「A FIELD GUIDE TO DINOSAURS」 GEE&REY より)
(参考)北米のパラサウロロフス全身骨格
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