【解説】
ケツァルコアトルスは、最大の翼竜というか史上最大の飛行生物である。その舌をかみそうな名前はアステカの白い翼が生えた蛇の神に由来する。(ちなみにアステカ文明はスペイン人をケツァルコアトルスの使いと勘違いして滅亡した)生きていた時代は白亜紀の最末期で、ティラノサウルス、トリケラトプスと同時代の生物であり。実は化石記録としては最後の翼竜に当たる。どうやらこの時代、翼竜から鳥への交代は進みつつあり、翼竜は大型、特殊化道を歩むことで生き残っていたらしい。それは進化の袋小路であり、仮に恐竜を絶滅へと追い込んだ
環境変化・天変地異がなくとも翼竜は白亜紀で絶滅する運命にあったのかもしれない。ケツァルコアトルスは内陸の地層から見つかっており、同じ地層からはティタノサウルス科のアラモアウルスが発見されている。そのため、食性に関してはカミナリ竜の腐肉を漁っていたという説が出ている。以外とてティラノサウルスはケツァルコアトルスを目印に餌を探していたのかもしれない。一方では首が根本でしか動かない構造から腐肉食には適していないのではという説も出ている。また、体の大きさからどのように飛んだのかというのは疑問になるが、1986年に1/2の模型を使った飛行実験では滑空に成功したとのことである。ただ胸骨の大きさから羽ばたくこともできたような気もするのだが?
基本情報
ケツァルコアトルス






  

分類 翼竜類アズダルコ科
生息年代 白亜紀末期(6500万年前)
生息地域 北米 テキサス州
体長/体重 翼長12m
食性 腐肉食?魚食?




















【ケツァルコアトルス骨格写真】

 
(全身骨格、とにかくデカイ。口の下のオビラプトルとヴェロキラプトルが必死に逃げているよう。以外とこれぐらいの大きさの恐竜も餌にしたのかも知れない。)

 
(頭骨アップ。目は後ろの孔。かなり大胆な軽量化がなされている。首の骨を観察すると胴に近い根元の部分以外はあまり可動性がないようだ。)

 
(胴体と翼のアップ。翼に比べボディは小ぶり。胸骨がかなり発達していて鳥に近い。羽ばたくことができたのでは?翼竜の翼は5番目の指(人間で言うところの小指)が巨大化したものである。左写真は小指の付け根。)

 

(飛行姿勢の骨格復元と復元図。復元図の下に見える恐竜はアラモサウルスである。ケツァルコアトルスも南米起源の生物だったのだろうか?)


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