Six ApartによるLiveJournal買収のnewsの和訳

お恥ずかしながらというか僭越ながらというか、SixApartによるLJ買収の第一報の暫定的な日本語訳です。
意訳・直訳等混じって色々おかしい部分がありますが、とにかく素人訳ですので、誤訳やニュアンスの修正・ご指摘など、是非お願いします。(01/13/05)

(以下本文)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そうです、噂は本当です!

この件についてはずっとポストしたかったのですが、一般に公表する前に、法律関係を片付けて、きちんと全てサインされているか確認しなければいけなかったので、今まで出来ませんでした。

Six ApartがLiveJournalを買収!

僕達はこの件については本当に嬉しく思っていますし、皆さんも色々質問があるでしょうから、先にお答えしますね。
また、いただいたコメントにもとづいて、すべての皆さんに「何がどうなったのか」理解していただけるまで、もっともっと詳しくポストしていきます。

シックス・アパートとは?
もしあなたがLiveJournal圏外に出たことがなかったら、シックス・アパートについて聞いたことがないかも知れません。でも多分、聞いたことがあると思いますよ....。
シックス・アパートは、Movable Type(ブログツール)やTypePad(サービス)を提供している会社です。小さな会社ですが、Danga(僕達のことです)よりはやや大きく、もっと多角的です。

この事はLiveJournalにとってどんな意味を持つのですか?
世界がひっくり返るような事は何もありません。LiveJournalの開発とサポートは継続されますし、おそらく、チーム拡大によってスピードアップすると思います。僕達は引き続き、スピード、信頼性、新機能に取り組んでいきます。

LiveJournalは、有料ユーザー限定というようなおかしな事になったりしません。料金の値上げはしません。永久アカウントを無効にしたりしません....等など。また、スパムメールを送ったり、個人情報を売買するようになったりもしません。あなたの日記を所有しているのはあなた自身で、僕達ではないのです。決して悪い方向に取らないで下さい。

まず初めに変わるのは、見た目がよくなること.....スタイルやテーマ等です。シックス・アパートはこの分野に非常に長けていますが、僕達はそうでもないですね。

Danga社員はどうなるんですか?
サンフランシスコに引っ越します!*ding ding*

何故DangaはLiveJournalを売ったのですか?
僕は技術面やLiveJournalのアーキテクチャをデザインするのは大好きですが、経営は大嫌いです。この5年間、ビジネスについて色々学び、それなりに面白かったですけれど、やっぱり好きになれませんし、得意分野でもありません。
しかも、LiveJournalの成長につれてしんどくなる一方で、自分自身の時間と青春を奪われてばかりです。僕はもう、「退屈な部分」を信頼のおける誰かに任せてしまって、楽しい部分に集中するつもりです。

また、シックス・アパートは僕達にない色々なものを持っています....マーケティング、デザイナー、等です。この数年間、LiveJournalは色々な面で技術的には最高なのに、見た目的には最高ではなかったり、うまく広報できなかったりすることで見過ごされがちだった事に、忸怩たるものがありました。僕はそれを変えたいのです....僕達は技術面に集中し、シックス・アパートが見やすく使いやすいものにする手助けをする。彼等はLiveJournalがLiveJournalでありつづけて欲しいと望んでいますし、それが僕達がシックス・アパートを選んだ理由なのです。

シックス・アパートを信頼していますか?
僕はシックスアパートに全幅の信頼をおいています。

LiveJournalが大きく成長して以来、数々の企業がLiveJournalの買収を申し出てきました。仕方ないことだとは思いますが、話し合いをすればするほど、売却に興味がなくなっていきました。わずかの例外を除いて、誰も「理解」していないようでしたし、LiveJournalの機能に対するアイデアも大抵、いい加減なものでした。結果、LiveJournalを売ることはLiveJournalを殺すことだと悟るようになってしまったので、売却しませんでした。その後のある日、シックス・アパートが話を持ちかけてきたので、僕達は話し合いを初め、今に至っています。僕がシックス・アパートはいい会社だ、と言うのを、必ずは信用して貰えないかも知れませんが、暴動を起こす前に、まずはちょっと見ていてやって下さい。僕はこの統合がいい結果をもたらすと信じています。

シックスアパート創始者のベンとミナは、すばらしい会社を作り上げ、自ら多くのすばらしい人材を集めています。この数ヵ月間で彼らのエグゼクティヴ・チームと懇意になりましたが、彼等なら、我が子を任せられると思っています。彼等はすでに、コミュニティー関連のことや、ユーザを怒らせるような事はしたくないというこちらの意向に従ってくれると明示しています。チームの他の人々については最近知るようになったばかりですが、彼らの最近のプロジェクトの幾つかを見たときには本当に目を丸くしてしまいました。

あなたが安全を期して、日記をバックアップして他のサービスに移りたいのでしたら、お引止めしません。ですが、望むべくは6ヵ月後、僕らの選択が間違っていなかった事が証明されたときに、また戻って来て下さる事を祈っています。

何故、単にLiveJournalをもっと成長させるか(あるいは同時に)自らの経営チームを雇う事をしなかったのですか?
言うは易し。有能な経営チームを探すのは不可能に近いことです....。シックス・アパートより信頼できるチームは見つけられませんでした。あなたに近づいてきて「ちょっと、君の会社を上手くマネージメントしてあげたいんだけど」と言うような輩は、大体お金目当てです。僕は、ユーザーからお金を搾り取る事ばかりを考えるのではなく、僕の築き上げたものを理解し、そのあるがままを評価してしてくれる人々を欲していました。

そして、ようやく最後にシックス・アパートが正に僕の探していた人々だと判ったのです。それに、より多くのスタッフが控えているというのは、より楽しくて実りも多いということです。

何故シックス・アパートはLiveJournalを買収したのですか?
色々な理由があります:

更に興味深いのは、何故彼等はLiveJournalを買収するのではないのか、ということです:彼等はあなたにスパムを送りつけたり、あれこれ搾り取ったり、コミュニティーを壊したり、彼等の有料サービスに組み込む為にこのサイトを買収するのではありません。彼等は単に、それぞれのこれまでの努力を倍加し、ブログサービスを網羅したいのです。

ということは、LiveJournalにもついにトラックバック機能がつくという事ですか?
絶対誰かが聞いてくると思ってましたよ!

そうです、LiveJournalにトラックバックがつきます。実際には、いずれにせよ計画していた事で、ここ最近、部分的に準備もしていました。今回のことはその優先順位を上げる事になりましたが。:-)

公正を期して言うとすれば、 以前から、多くのLiveJournalベースのトラックバック用パッチがありましたが、メインのサイトへの使用や標準として耐えうるものはありませんでした。僕達の新バージョンは初めから標準化用にデザインされたものでした。

料金は変更されますか?
いいえ。

下らない事ですし、不必要にユーザを怒らせるだけです。僕達は皆さんに継続してサイトを利用し、満足していて欲しいと思っています。

TypePadやMovable Typeを使わなければいけなくなりますか?
いいえ。ユーザの環境を変えるようなことはしません。

何故利用規約とプライバシー・ポリシーが変更されたのですか?
僕達の古い利用規約とプライバシー・ポリシーは、弁護士の見地から見れば明らかにまずいものでした。今まで、弁護士に作成して貰ったり、チェックして貰うことさえしていませんでした....過去のものは、スタッフが寄せ集めた、ただの法律っぽく聞こえるアレコレのかたまりみたいなものでした。変更された多くの部分は、実際のところ、ユーザにとってよりよい条件となっています。単に、物事をきちんとしなければいけなかっただけです。

僕達の目的は、新規の文書によって何かを変更してしてしまうことではありません....ただ、法律的に正しいものにしたいだけです。

現在、新しいものが掲示されていますので、チェックして古いものと見比べるお時間があるはずです。数日ののち、(確定のため)ログイン時や書き込み時などに、新しい利用規約に同意を求められます。お手数おかけして申し訳ありません....法律上必要なことなのです。

何故「社会契約」が「ガイド要綱」に変わったのですか?
弁護士が「社会契約」における「契約」という部分に難色を示したからです、というのも、契約の体裁をなしていないからです。要綱も同様ですが。シックス・アパートはLiveJournalを抹殺したいとは思っていません。ご心配なく――害になるようなものではないと、僕が隅から隅までチェックして確認しましたから。

何故書き込みの前に新しい利用規約に同意しなければいけないのですか?
単に、全てが水準を満たしていることを確実にしなければいけないのです。変更点についてご質問がありましたら、お答えします。

私のアカウントはどうなったのですか?一時停止にされているようなのですが。
あなたのアカウント内に矛盾がある年齢情報があったら(2箇所に相違として示されます)、あなたのLiveJournalを保持するために、13歳以上であることを証明するか、保護者の許可を貰わなければいけません。これからは13歳以下でもアカウントを取得できますが、連邦法に従って、保護者の許可を得る必要があります。

私の永久アカウントは尊重されますか?
もちろんです!あなたの永久アカウントは永久です。

これはLiveJournalの将来のビジネスプランにとってどういう意味を持ちますか?
両社の共同作業には多くの相乗効果があると感じていますし、また双方共に、多くの付加価値をもたらすことで利益を得ます。業績達成能力にポイントをおくことにより、得意先への総所有コスト(TCO)を低減しながらも、強固かつ包括的な、業界トップのソリューションを提供し続けることが出来るます。

(P.S. 上の部分はちんぷんかんぷんですね。こういう言葉を聞くたび僕は睡魔に襲われてしまって、耳でもかじりたくなります。シックス・アパートはこんなことは一言も言いませんでした。)

無料のTypePadやMobile Typeを貰えるということですか?
いいえ、その予定はありません。それぞれ、独立固有のものです。おそらく今後、これらのプログラムのプロモーションか何かあるかも知れませんが、この件とは無関係です。

LiveJournalはTypePadになりますか、またはTypePadがLiveJournalになりますか?
いいえ。この二つのサイトとコミュニティーを無理やりひとつに合併する予定もありません....無意味です。

LiveJournalはオープンソースであり続けますか?
現在オープンソースの部分はもちろんオープンソースのままです....また、基盤関連のいくつかの新しいものに関しても、オープンソースになると思います。僕達はこの方向で推し進めていくつもりですし、シックスアパートもオープンソースについては「理解」してくれています。当然、非公開の部分も出てくるでしょう....現在もすでに幾つかあります。僕が個人的に重要だと感じるのは、基本部分が入手可能であるということで、そうすれば、他の、新しいクリエイティブなサイトを構築しようとする人々は楽しい部分に集中でき、ストレージやロードバランスのような基本的な部分のために、業者に大金をはたかなくてもいいからです。

LiveJournalサポートやボランティアはどうなりますか?
ボランティアは引き続きサイトを手伝えますし、オープンなフォーラム内でユーザがユーザを助ける伝統も続きます。現存の、社員のみが行っているサポートのカテゴリ(支払いなど)は社員限定のままで、サポートにもっと社員を投入しなければいけないかも知れませんが、残りはオープンとなります。この件について、ボランティアの何パーセントかが気分を害したり、ボランティアをやめる事については理解していますし、残念なことですが、僕達はすべてのユーザが満足できるよう最善を尽くします。

LiveJournalは非営利のボランティア組織であった事はない、という事を理解しておいていただかねばなりません。Dangaは常に営利企業でしたし、ボランティアが貢献するのもそこです。僕達は、ユーザのお金を搾り取ろうとするような、積極的な営利方針ではなかったというだけです。あなたがたは、シックス・アパートとその態度に対して心を決めなければいけませんが、僕が見た限りでは、彼等の態度はDangaのそれに非常に似ています。

で、全部読みましたがよく解かりません――何が変わるんですか?
本当のところ、あまり変わりません。

僕達は彼等を手助けし、彼等は僕達を手助けします。

もっと情報を!
何週間かに渡って流れてきますよ。とにかく質問して下さい。すべてのコメントを読むことはできませんが、努力します。

追記 #1: 僕は何処にもいきません!今後はシックス・アパートのために(サンフランシスコで)働くことになりますが、引き続きLiveJournalやインフラ関係に関わっています....僕はシックス・アパートの“主任設計者”になります。Dangaの他の部分と同様にです。もしあなたが、僕の子(LiveJournal)が壊されると考えているのでしたら、考え直した方がいいですよ....僕は彼等がきちんと正しくやっているか確かめる為にあちらに行くわけですが、すでに、彼等は間違いなくやってくれると確信しています。

追記 #2: シックス・アパートのプレスリリース等:
http://www.sixapart.com/corner/archives/2005/01/current_mood_op.shtml
http://www.sixapart.com/press/livejournal_acquisition_faq.shtml
http://www.sixapart.com/press/weblogging_software_leader_six_apar.shtml

(※訳者追記:日本法人、シックス・アパート(株)プレスリリース

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