■丸山喜幹さん ■丸山尚子さん 大きな体で、畑や野菜のことを話し出すととまらなくなってしまう。どこか少年(ガキ大将の方がぴったり?)の雰囲気を残している丸山喜幹さんとは、くらしを耕す会始まって以来の長いおつきあいです。
20年ほど前に「こどもたちに農薬や化学肥料を使わない野菜を食べさせたい」という若いお母さんたちの要望に応えて、安全・安心からスタートした野菜作り、今ではだれもがおいしいと言ってくれる野菜、さらには食べる人がもっと元気になれる野菜へと、目標も進化し続けています。
毎年新たなチャレンジを続け、野菜には作る人の味がそのまま出ると話す丸山さんは、おつれ合いの尚子さんや、若き後継者=長男の雄規さんと一緒に、知多半島の先端近く、山海の広大な畑で年間60〜70種もの野菜を育てています。
目指すのは若い人たちにも食べやすく、元気のつまった野菜作り、農業が楽しくてたまらないという丸山さんの作る野菜からは、もちろん大きなパワーが伝わってきます。
■花井克元さん 知多半島のつけ根、大府市で野菜と米を作っている花井克元さん。頭の中は畑や田んぼのことがほとんどを占めているらしく、野菜や米作りのことを語らせるとキリがない。花井さんの野菜を一言で表わすなら“エネルギーのかたまり”だと思う。「最近の人たちはあんまり野菜を食べんなぁー」と時折つぶやく花井さんは、できれば畑丸ごと会員に届けたいと考えている。「食べきれないとネをあげる人が出てきても困るよ」と私たちに言われて、さすがに穫れた野菜全部を届けるということはしないけれど、時には、箱からはみ出すくらいの大根がドーンとか、直径20cm以上の巨大とうがんがドカーンとか入っていて、受けとる会員を驚かせることもある。
しかし、このパワフルでスリリングな野菜セットを食べ続けていくうちに、「どうやってこの大根食べきろうか?」「とうがんは友だちにもおすそわけしましょ」という具合に、知らず知らずのうちに食べる側も、野菜を食べる力を自分の中に育てていくことになる。
畑だよりを読んでいると、花井さんがその時夢中になって取り組んでいる野菜がよくわかる。ある年はさつま芋だったり、翌年はブロッコリーだったり、どうやら毎年同じ作物を同じように作るのはつまらないみたい。生産者と一緒に新たなチャレンジを楽しむのも、花井さんの野菜セットの魅力の一つです。
正木努さん、早苗さんは学生時代の体験を経て、自給的なくらしを求め有機農業を志す。二人は有機農業塾での厳しい修行中に出会い、農地を借りた新城市の畑で結婚式を挙げ、新規就農した若いカップルだ。真面目な努さんと一児の母になっても初々しさを失わない早苗さんは仲の良い夫婦だが、どちらもここは譲れないという頑固な一面も持っているようだ。名古屋市外の会員に宅配で毎週野菜セットを届けている。
ある夏には、8月の少雨、9月の高温と異常気象が続き、定植したばかりのキャベツや白菜などがことごとく虫に食われてしまうというピンチに見舞われたが、「虫にやられても、蒔いて蒔いてひたすら蒔きます」(正木さんの畑だよりから)という粘り強さを発揮した。その努力が実り、翌年の冬も白菜やキャベツがちゃあんと会員の食卓に届いた。やはりタフで頑固でないと有機農業は続けられない。
一粒種のもみじちゃん(会員からおさがりの布オムツで育ちました)も両親をしのぐほどのパワーの持ち主。彼女のちっちゃいけれどたくましい手を見るたび「この子はきっと働き者になる!」と確信するのです。