「くらしを耕す会」について

くらしを耕す会が生まれたのは

1989年3月に、50人に満たない会員数でスタートしました。地元(愛知県内)で生産された季節の野菜を、それぞれの農家で箱に詰め合わせ、会員宅に個別宅配で届けるやり方は設立当初から変わっていません。
以来、地域自給をキーワードに、生産者や産地をスタッフが直接訪ねて確かめながら、提携米、調味料、生鮮品、生活用品と扱い品(★)を少しずつ増やしてきました。畑の広さや、生産者・会員・スタッフのいい関係を保つことを考えると、あまり大きくはしないで、現在の会員数(約600人)くらいがちょうどいい規模だと考えています。

★「食べものは、お金さえあれば欲しいときに欲しいだけ手に入るものではない」という考え方から、くらしを耕す会では商品ではなく「扱い品」という表現を使っています。

生まれたきっかけは

1989年といえばバブル景気の真只中、世界中から食べものがどんどん輸入され、欲しいものはお金さえ出せば何でも手に入るかのような錯覚に日本中が浮かれていました。ところが、子どもたちに食べさせたいような、まともな育て方をした野菜や米、ていねいに作られた調味料は、ほとんど市販されていませんでした。ならば、作ってくれる人を自分たちで見つけ出して、安心して食卓にのせられるような食べものを手に入れようと、まずは野菜セットの生産者開拓を始めたのです。 その頃有機農業の技術はまだ確立されておらず、作る側も失敗を繰り返しながら学んでいくという、試行錯誤の時代でした。ある夏のこと、大型台風に襲われて、トマトもきゅうりも根こそぎ吹き飛ばされて全滅、届いた箱の中にはとうがんやかぼちゃだけがゴロン…なんてことも今では笑い話になりましたが、本当にあったことなのです。

有機認証を取っていないわけ

くらしを耕す会の野菜は、農薬も化学肥料も全く使っていません。一般の農家では、ある時期は畑一面にキャベツばかり、あるいは玉ねぎばかりというように、作る野菜は年間わずか数種類のことが多く、同じ野菜を作り続けると、病気にかかったり虫の被害が広がったりしやすいため、農薬を使わざるを得ません。ところが、くらしを耕す会の生産者はそれぞれが小規模で、年間60〜70種類もの野菜を育てています。また連作障害を防ぐために、トマトを植えた畑に翌年はキャベツを作る、というように年毎に品目を変える作り方(輪作)もしています。 畑1枚ごと、野菜1品目ごとに有機認証を取得するには、多大な費用とエネルギーをかけなければなりません。くらしを耕す会では、それより地元の生産者と本音でお付き合いしながら、産地を訪ねて畑で話をし、作る人と食べる人の確かなつながりを持つことの方が大切だと考え、「農薬・化学肥料0(ゼロ)栽培」という独自の言葉を使って、小規模農家を応援しています。

くらしを耕す会が大切にしていること

「流域自給」
十数年前、木曽川上流の町に産廃処分場建設計画が持ち上がりました。処分場から排水が木曽川に流れ込めば、下流に住む私たちの飲み水や、知多半島の農業用水も汚染されるかもしれない…この問題に取り組むうちに、処分場に持ち込まれるゴミは、私たちの豊かで便利な暮らしが生み出していることに気づきました。そして、下流の暮らしと上流の森や田畑はつながっていて、街の人たちが安心して暮らすには、上流の森や林が守られ、農薬や化学肥料に頼らない健全な農業の営みが欠かせないことを実感したのです。以来、地域自給の先にはっきりと見えてきた「流域自給」がくらしを耕す会の目指すところとなりました。

「遠くのオーガニックより地元でとれたものを」
身土不二を耕す会流に表現するとこうなります。どんなものを食べたら元気に暮らせるかはその土地の気候風土によって決まります。米と野菜を基本に、魚や大豆でたんぱく質を摂る日本人には、麦を主食とする欧米の食事は合いません。肉や乳製品を大量に食べるのも体に負担をかけることになります。産地が近くにあれば、直接訪ねることもできるし、輸送のコストも減らせます。安全なものを遠く離れた所から運んでくるよりも、地元で作られた農産物を食べる方が、エネルギー面からも健康面からも理にかなったことだと考えています。

「つながり」
くらしを耕す会では、作る人(生産者)・食べる人(会員)・運ぶ人(スタッフ)の三者が、対等な立場でお互いを支えあい、喜びも苦労も分かち合う大きな家族のような関係を目指しています。単なる消費者、単なる生産者から脱却し、大量消費時代が壊してきた人のつながりを結びなおす一つのモデルとして、食べものを中心に、くらしそのものを楽しみながら変えていこうと活動を進めています。

「くらしを耕す会」概要

有限会社 くらしを耕す会
運営責任者 加藤 義隆
所在地 〒466-0841愛知県名古屋市昭和区広路本町4-2
電話番号 052-851-7200
FAX 052-851-7299
E-mail tagayasukai@mwe.biglobe.ne.jp
営業日 月曜日〜金曜日   午前9時30分〜午後6時
休業日 土曜日・日曜日、年末年始

入会申し込みについて

入会後の代金は月末締めで、翌月10日に郵便口座から引き落とされます。

1回目は入会金と年会費が加算されます。

  • 入会金:3,000円
  • 年会費:1,200円+税(初年度は月数分)

任意で、農業基金への出資をお願いしています。

農業基金について

会員が任意で出資できる、会独自の基金で、生産者の設備資金や提携米の前払い金などに利用。出資も貸し付けも無利息です。一カ月の購入高を目安に、都合の良いときに増資していただけます。退会時に返金されます。

出資は自由です。一口1,000円から何口でも。
毎月の注文表で申し込んでいただけます。