あえて気になった所を挙げると、グラフィックは綺麗な事は綺麗なのですがXboxのスペックを活かせてい る様には見えません。前作DC版は遊んだ事が無いので比べられませんが、同じくDCの同系統作品のエアロ ダンシングiと見比べてみても然程差が無い。エアロダンシングi自体が非常に良く出来ているので例とし て挙げるのもどうかと思いますが、DCレベルとは比べ物にならない、ハイスペックであるXboxならではの グラフィックを味わいたいのがユーザー側の心情でしょう。
他はロックオンが可能な範囲が非常に狭く、目的物に対し近距離まで接近しないとロックオンできない点と、 今作独自のシステムの制空権ぐらいかな。マップ画面の一度クリアしたステージが時間が経つと再び敵の領 土となるのはぶっちゃけ何度も同じミッションをこなさないといけないのは面倒なだけです。

ハイパースト2はPS2版を友人宅で数回、スト3 3rdはゲームセンターで10回程度、DC版とPS2版を友人宅で十 数回ぐらいしか遊んでいないので移植度云々は正直分りかねますが、少なくともスト3 3rdは全く違和感があ りません。ハイパースト2はどうやら一部のキャラ等にバグがあるそうですが、下手の横好きレベルで遊んで いる自分には問題なし。
ちなみに2作ともロード時間は皆無ですこぶる快適。

さてさて、今作の売りである通信対戦についてですが、Liveに一瞬でログインする早さに驚き、これは期待 できそうだと思ったのですが…、対戦者を探す画面に移り一転。質素で最低限のサービスしかないのに狼狽。 「あれ、初心者部屋とかないのかな？」と手当たり次第探ってみるも、
・自動で対戦者を検索、
・ラウンド数、ボイスチャットの有無、国内かワールド対戦者かを選んで検索、
・上記のルールを選択し対戦者を待つ
・上位100名及び自分のランキング閲覧
これぐらいしかありません。ロビーも部屋も無いどころかチャットすらなく、本当に対戦だけしか出来ない シンプルすぎるシステムでした。
PS2で発売されている同社のMMBB対応ゲームでは、ネット接続時にランクやルールが異なるロビーが幾つかあ り、ロビー内でチャットをしたり、「部屋」を作成し、部屋の作成者は簡単な題名、例えば「初心者です」 とか「上級者のみ」「回線の安定している人」などとパッと見て分る文やゲームのルールの設定が出来、多 少なりユーザーに配慮してありました。それに対し今作とのこの差は一体何なのでしょう？価格が安いから と言ってサービスの悪さは納得出来るものではありません。

しかし通信対戦自体は非常に好感触。回線やISP(プロバイダ)によって個々に差が出ますが、Bフレッツファ ミリー100+ルータ、ISPがbiglobeな環境の自分と、対戦相手の回線が「良」の場合、目に見えるラグはほと んど無く、ゲームセンターで遊んでいるのと全く一緒。スト3のブロッキングも違和感無し。回線状態が良 くない人とではボタンの反応や動きが重かったり、またぎこちなく感じますが、対戦できない程酷くはあり ません。
(※初回版に対戦終了後再戦を選ぶと画面が固まりデータ受信障害で対戦をキャンセルされるバグがありま す。該当する場合カプコンや購入したお店に問い合わせてみましょう。)

コアな格闘ゲームユーザーは家にいながら対戦出来るというだけで十分かもしれませんが、初心者や下手な 人には極めて遊び辛い。快適に遊べるだけにそれが残念でなりませんでした。

約7年の歳月の間に目が肥えてしまったのか、グラフィックはDCの標準的なレベルでXboxとしてはお世辞に も綺麗とは言えない。 まずこれで随分期待外れを味わいました。チャージやジャンプボタンを使い分けコンボを駆使し、周 囲の敵を見分けないと先に進めない難易度の高いアクションゲームのはずなのですが、グラフィック＆敵味 方キャラの軽くショボい安っぽいモーションの影響で大雑把なたこ殴りゲーに見えがちになってしまってま す。これでかなり損しているような気が。
ステージやストーリーが多少アレンジされているものの、基本はアーケードと一緒で飽きる人にはすぐ飽きる、 家庭用ゲームとしては薄っぺらい内容も頂けないし、オプションでのボタン配置が出来ないのも×。
散々待たされましたし、折角ハイスペックなXboxで出すのだから、もう少しそれらに配慮してもバチは当らな いと思うんだけどなぁ。

まぁ、個人的にこのゲームは複数で遊んでこそ面白いゲームと認識しておりLiveを前提として買いましたので、 上記の不満など些細な事だと言い聞かせはしましたが、残念ながらLiveモードも質素でお粗末な始末。チャッ トはボイスのみ、所謂「部屋」を作成するにも部屋名は付けれないは、最低限のルール変更しかできないはで 散々。その中でも特に気になったのが、ルールのコンテニューとコミュニティの二点。
ルールの中にコンテニューの有無があり、ゲームセンターのワンコインの緊張感を求めて遊ぼうと無しにして みましたが、ゲームオーバーになっても次のエリアから復帰できるので意味無し。
ゲーム中他のプレイヤーとのやり取りはボイスチャットかアピール機能の2種類しか無いのに、アピールのや り方が説明書に書いてないのでボイスチャットが出来ない人にはコンタクト方法無しな超不親切設計。せめて ソフトキーボードか簡易コメントでの意思表示が欲しかった。
またLiveで複数人のプレイ感想ですが、参加している人の多くがアーケード版をやり込み、本作を待ちに待っ た人たちばかりで早くも初心者が入り辛い空気だなと感じました。

リメイク具合はグラフィックをはじめDOA3以上のクオリティに仕上がっており、特にコスチュームは凝りに 凝った衣装が非常に多い。霞やあやねなど人気キャラには20種類も用意されており、しかもその内容と来 たらきわどい服が多いの何の。制服体操服など朝飯前でパンチラムネチラ見放題の服から水着まで。
もちろんシリーズお馴染みの胸揺れチラリズムは健在。見事やってくれました、テクモさん。
しかし、オフラインでしかコスチュームを集める事が出来ないのは残念ですね。通信対戦がメインとなるの だから、一定回数対戦とか接続時間とかでコスチュームを集める事が出来る仕様にして欲しかったかな。
ちなみにDOA3かDOAXのデータがある場合、アインでストーリーモードをクリアすると隠しキャラとしてヒト ミがストーリーモード以外で使用可能に。当然コスチュームも多彩なのですが、ストーリーモードが出来な いので集めるのに苦労します。そこは愛で乗り越えましょう。(笑)

注目の通信対戦について、回線の相性が良い人とならラグを感じず対戦できるのは正直凄い。回線の相性 が良くない人とではラグはまちまちですが許容範囲で問題ありません。このクオリティで家にいながら 世界中と対戦できるなんて、よくよく考えると凄い時代になったものです。
Live接続時の画面では色々なモードがあり、対戦相手を自動で検索する以外に、ルール選択し検索、またい わゆる「部屋」の様なのが作成可能で、題名をつけたり自分好みにルールを設定できます。
ルールは、戦い方一つ取っても、勝ち抜き戦から負けた人が戦い続けたり、2つに分かれてのチーム戦、トー ナメント戦シングルバトルかタッグバトルなどがあり、他ランク制限、シングル戦かタッグ戦、ラウンド数、 タイム、対戦者の人数、ボイスチャットの有無、言語選択など多種の設定が変更可能。
個人的に題名とランク制限は非常にありがたい。御蔭でヘタレな腕の自分でも同レベルの人と対戦を探し出 せて助かってます。同レベルと対戦できるとやっぱり白熱して楽しいですから。
対戦モード以外にはプレイヤーの勝敗や回線の良好度ランキング、キャラ使用率、フレンドの検索などがあ り、ユーザーに対する配慮が感じられ好感が持てますね。

目新しいのはレース内容だけでなくBGMも独特。ゲーム中各国家の都市街を走るのですが、この時のBGMが実 在する各都市ごとのラジオやミュージックで、現地で走っていると言う雰囲気を出してくれます。またXbox のHDDに記録した音楽CDをBGMにもする事が出来る粋な計らいも。